こんにちは、BUY王（バイキング）買取担当木村です。

今日はジェイムズ・エルロイの『ビッグ・ノーウェア』をご紹介します。

皆さんは、ジェイムズ・エルロイという作家をご存知ですか？

アメリカを代表するノワール作家で、キム・ベイジンガーがアカデミー賞助演女優賞を獲得した『L.A.コンフィデンシャル』の原作者といったら、お分かりになるでしょうか。

確かに映画は映画で有名で評価が高いのですが、原作はもっと凄いです。

しかも、このジェイムズ・エルロイという人はホントにヤバイ人で、作家になるまでは犯罪者すれすれの生活をしていたんです。

そりゃ、リアルなはずです。

この方の代表的なシリーズとして、「暗黒のLA四部作」というものがあり、『ブラック・ダリア』、『ビッグ・ノーウェア』、『L.A.コンフィデンシャル』、『ホワイト・ジャズ』で成り立っています。

ただ、この中では『ブラック・ダリア』だけが独立した構成になっているので、もし興味があるのであれば、『ビッグ・ノーウェア』から読み始めるのがとっかかりやすいかなと思います。

『ビッグ・ノーウェア』は共産主義の恐怖に怯え1950年のLAを舞台にした、3人の男を主人公にしたお話なのですが、赤狩りと連続猟奇殺人という二つの狂気を見事に一つにまとめています。

とはいえ、暴力的な描写がダメって人は全くダメでしょうね。

ただ、馳星周の「不夜城」が面白いと感じた人であれば、最高傑作と感じると思います。

複雑怪奇な人間関係に、緻密なプロット、過激な暴力描写、独特な文体･･･徹夜覚悟で読むことになると思います。。。

しかも、この後、「暗黒のLA四部作」の他に、「アンダーワールドＵＳＡ三部作」というのも控えていますので、秋の夜長にどっぷりジェイムズ・エルロイの世界にハマってみてください。

ではでは。

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